2023/03/24

物価高が続く中で消費を減らすか投資をすべきか

物価高が続く中で消費を減らすか投資をすべきか

物価高が続いていく中、今後の家計をどのようにしていくのが良いか悩んでいる方もいるでしょう。物価が上がると消費を減らすべきか、投資を始めるべきかというのが疑問になりがちです。

この記事では近年の物価高の状況において、消費と投資のどちらを考えていくのが良いかを詳しくまとめました。

物価高に関する世の中の認識も踏まえて紹介するので、今後の家計対策の参考にしてください。

物価高を実感している人が97.8%

物価が上がっているとよく言われています。家計のやりくりをしていて食品を買っている人なら、小麦やガソリン、牛乳などの価格が上がっているのを感じているのではないでしょうか。

日本の物価高を消費者がどのように実感しているかについては、「お金の健康診断」を提供する400Fが興味深い調査をしています。

同社が提供する「お金の健康診断」のユーザー663人を対象にした調査で物価高を実感している人は97.8%を占めていることが示されました。

内訳は以下のようになっていて、4分の3くらいの人が物価が非常に上がっていると感じていることがわかります。

  • ・「非常に感じる」:75.7%
  • ・「少し感じる」:21.9%
  • ・「あまり感じない」:1.0%
  • ・「全く感じない」:0.6%

今後の家計対策は「節約」と「投資」

物価が上がっていると家計が苦しくなるのは確かです。家計対策として今後、何に取り組むかについても調査がおこなわれています。

集計結果は以下の通りで、節約を重視する人が4分の3を占めています。

  • ・「節約をする」:74.5%
  • ・「投資にまわすお金を増やす」:29.7%
  • ・「収入を増やすために副業や転職を検討する」:26.1%
  • ・「貯金額を増やす」:17.5%
  • ・「NISAなど投資を始める」:16.4%

ただ、節約だけでなく資産運用を考えている人も多いことも同調査によって明らかになりました。

投資や貯金、NISAなどによってお金を増やして対処しようとしている人が節約に次いで多いのが現状です。

消費を減らしたい項目は「食費」「水道光熱費」「趣味費」

節約をして家計対策をするときに注目している項目についても調査結果が報告されています。

トップ3をまとめると以下の通りです。

  • ・「食費」:60.1%
  • ・「水道光熱費」:51.7%
  • ・「趣味費」:51.0%

食費は消費を減らしたい項目のトップになっています。食品の価格は全体的に上がり続けているので、何とかして昔と同じくらいに減らしたいと考えるのが当然でしょう。

電気代も上がる一方で、電力自由化によって安くする方法を個人が選べるようになりました。水道光熱費は固定費としてずっとかかるので、うまく削減すれば家計を助けるのは明らかです。

趣味のために使うお金も過半数が減らしたいと思っているのは、物価高が切実になっていることを如実に示しています。

趣味を楽しむよりも生活費を確保することを優先しなければならない時代になっていることが示されています。

物価高が続く中で消費・投資のどちらを選ぶべきか

物価高の中で消費者があえぐ時代背景を踏まえて、消費・投資のどちらを選ぶのが良いのでしょうか。消費を減らすのも投資をするのもメリット・デメリットがあります。

結論としては消費・投資のどちらにも取り組むのが賢い方法です。ただ、どちらにどのくらい取り組むと良いかは一概に言うことはできません。

ここではメリット・デメリットを解説するので、どんなバランスで取り組むべきかをぜひ考えてみてください。

消費を減らすメリット

消費を減らすメリットは自由に使えるお金を確保できることです。毎月食費を1万円減らせたとしたら、その1万円を趣味費にも教育費にも利用できます。

投資によって増やす資金にもできるのもメリットです。

うまく消費を減らせば資産形成も進めて物価高をものともせずに生活できるようになる可能性を切り開けます。

消費を減らすデメリット

消費を減らすと生活水準が低下するのがデメリットです。おいしいものを食べられない、趣味の活動ができない、仕事で成功するための自己研鑽ができないといった悩みが生じるリスクがあります。

生きていくことはできても、生活が楽しいと思えなくなる場合があるので注意が必要です。

投資をするメリット

投資をするメリットは余剰資産を増やせる可能性があることです。余剰資産を投資に回して利益を得れば、さらにお金の余裕が生まれます。

食費や趣味費などの生活資金に使えるお金が手に入るので、生活を豊かにすることが可能です。

さまざまな投資商品を利用できるようになり、少額資金でも投資に取り組める時代になりました。お金に少し余力ができた時点で始めると物価高を怖がらずに済むようになれる可能性があります。

投資をするデメリット

投資をするデメリットは運用する資産が必要なことです。元手がなければ投資はできません。

生活資金が足りなくて苦しんでいる状況では、投資にお金を使ってしまうとさらに生活が厳しくなります。

すぐに利益が生まれるとは限らないので、余剰資産がないと取り組むのが難しいのが投資のデメリットです。また、投資の結果として元本割れを起こすこともある点に注意が必要です。

物価高を味方に付ける方法

物価高は商品やサービスの利用にかかるお金が増えるので家計のやりくりが大変になるのは事実です。ただ、物価高を味方にして賢く生きる方法はあります。

物価高の時代を生きていく上で重要なポイントを3つ紹介するので参考にしてください。

消費・投資のバランスを考える

消費・投資のバランス

消費を減らし、投資をするのは物価高の対策として有効です。ただ、消費・投資のバランスを考えて取り組むことが、物価高を味方に付ける上では欠かせません。

物価高が急速に進んでいるときには、今すぐに必要なものは買ってしまった方が良い場合もあります。むやみに消費を抑えるのがデメリットになることもあるので注意しましょう。

投資についても同様で、今後も物価が上がっていくなら商品先物などに投資すると資金を増やせる可能性が高いと言えます。

しかし、もう物価が上がりきっていてさらに上がることはないという場合には、商品先物が良いとは言えません。消費・投資のそれぞれについて現状での重要性を考えてバランスよく取り組んでいきましょう。

物価高によって伸びる資産運用を選ぶ

物価高によって伸びる資産運用

物価高が続く中で資産運用をするときには、物価高によって伸びる資産を選ぶのが大切です。商品先物取引では物価が上がれば小麦や原油などの商品価値が上がるので成功しやすいでしょう。

物価高になると株価も上がる傾向があるのでおすすめです。物価が上がれば商品を高く売れるので収益を出しやすいと考えると納得できるでしょう。

外貨のように一国の物価や世界の物価によって一概に予測できない資産は避けた方が無難です。

流動性があって現金にしやすい投資をする

流動性があって現金にしやすい投資

物価高はいつまで続くかはわかりません。金融政策によってインフレ対策が進められれば物価が下がり始める可能性があります。

投資では流動性があって現金にしやすいことを重視しましょう。物価が下がり始めるとものの価値が下がるので、金などの商品を持っている人は売りたいと思うでしょう。

しかし、買い手がいなかったら売ることはできません。株式でも物価高が終わると株価が下がるリスクがあるので、売りたい人が増えて成約しにくくなります。

物価高に伴って価値が上がる可能性が高く、流動性があっていつでもすぐに売れると安心です。

まとめ

物価高が続いている中で消費を減らすか、投資をすべきかで悩むことが多くなりました。どちらが良いかと二者択一で判断するのではなく、両方をバランスよく進めていくのが生活を豊かにすることにつながります。

投資には資金が必要なので、節約を通して確保していきましょう。物価高が続いているときにはインフレに強く、流動性がある資産を選ぶのが合理的です。

ゴールデンシーのプール共有型金商品も時勢に合った投資先の一つなのでぜひ検討してください。