楽天証券とは

楽天証券とは楽天グループに属している人気のインターネット証券会社です。取り扱っている金融商品の幅広さが業界トップクラスで、投資信託や株式だけでなくロボアドバイザー投資やCFD投資などにも対応しています。

楽天証券では金投資にも力を入れていて気軽に利用できるサービスになっています。楽天証券の金投資にはどのような特徴があるのでしょうか。金現物取引に注目して詳細を紹介します。

楽天証券の特徴

楽天証券の金投資は専用口座を開設すると始められます。オンラインで総合口座を開設したら金・プラチナ取引の口座を申し込めます。

金だけでなくプラチナと銀も同じ口座で取引可能です。

金投資の購入金額や購入グラム数、手数料は以下のようになっています。

楽天証券の金投資はスポット取引にも純金積立にも対応していて、金現物を引き出して受け取ることもできます。積立取引を中心にして金に投資するのに向いているサービスです。

おすすめポイント

楽天証券で金現物による投資をするのにはどのような魅力があるのでしょうか。

楽天証券の金現物取引のおすすめポイントをまとめたので参考にしてください。

取引手数料の1％が楽天ポイントで還元

楽天証券では投資の取引手数料に対して楽天ポイントを還元しているのでおすすめです。金現物取引に利用する金・プラチナ取引の取引手数料も対象になります。

現物取引には購入時に手数料がかかりますが、1％が楽天市場などの楽天グループでサービスの利用に使うことも、ポイント投資やポイント運用によって増やすことも可能です。

また、楽天証券ポイントとして獲得してJALマイレージバンクのJMBマイルに交換することもできます。楽天証券は大きなポイント還元があるため、金投資で利益を上げやすいのが魅力です。

楽天銀行とのマネーブリッジを活用可能

楽天証券では楽天銀行との提携によりマネーブリッジを活用して簡単に利用できます。

銀行口座から証券口座への資金移動の手間がかからないのでおすすめです。すでに楽天銀行の口座を持っている人にとっては特に気軽に金投資を始められるサービスです。

マネーブリッジをすると優遇金利を受けられるなどの特典もあるので、お得に投資をしたい人に向いています。

購入手数料が低くて数量指定が自由

楽天証券の金現物取引は購入手数料が業界でも最低クラスになっているのでおすすめです。

購入代金の1.5％に消費税を加えた1.65％が手数料として必要になります。楽天ポイントの還元もあるので、同じ手数料率の他社に比べるとお得に利用できるのが魅力です。

純金積立にも対応していて、ボーナスの月に増額して購入するのも人気の投資方法です。

消費寄託も現物受取も可能

楽天証券では金を現物単位で購入するのではありません。スポット購入や純金積立をして金額や数量を増やし、消費預託をしておく仕組みになっています。

そして、一定量以上になった時点で現物受取を依頼して引き出せるのが特徴です。金現物を引き出すのは必須ではなく、利用者が自由に消費預託かす仕組みになっています。

現物受取手数料が安価

楽天証券では純度99.99％以上のロンドン貴金属市場協会（LBMA）登録のある新品の金地金を送ってもらえます。

現物の受け取りのときには一般的に手数料がかかりますが、楽天証券の受取手数料は安いのでおすすめです。

100g、500g、1,000gの3種類の金地金から選ぶことが可能で、それぞれ5,500円、22,000円、27,500円になっています。

この他に配送料（2,200円）や本体消費税相当額の負担が必要ですが、比較的手数料が低いので現物を手に入れやすいのが楽天証券の魅力です。

取引の流れ

楽天証券で金現物取引をするには金・プラチナ取引に対応している口座を開設する必要があります。

取引を始めるまでの全体的な流れを確認していきましょう。

買付

楽天証券のスポット取引について買付の詳細をまとめました。

金額指定とグラム指定での買付に対応していて、最小単位が小さくて上限も大きめになっています。

売付

楽天証券の金の売付では金額指定、グラム指定だけでなく全量売却にも対応しているのが特徴です。

1注文あたりの上限も大きいのでスムーズに売付ができます。

現物受取注文の方法と発送

楽天証券では現物受取の注文を出すと純度99.99％以上の高品位の金地金を手に入れられます。

金現物取引をするときには現物を手元に置く魅力もあるので、受け取り方や発送のスケジュールを確認しておきましょう。

現物受取注文の流れ

金の現物は最低必要量の金を購入した上で、楽天証券の取引サイトから注文を出すだけで送付してもらえます。

受取注文を出してから金地金を手に入れるまでの流れは以下の通りです。

楽天証券では100g以上、100g単位で金地金を受け取れます。希望の数量を指定して注文を出したら、楽天証券が発送手続きをおこないます。

配達郵便局に届いた時点で到着通知書が届くので、案内に従って受け取るというのが流れです。

自宅で受け取るときには配達依頼をウェブまたは電話で申し込みます。窓口で受け取る場合には特に連絡をする必要はありません。

写真付きの書類のみが有効なので、健康保険証などの公的書類では受け取れません。

現物発送のタイミング

金地金の発送は注文をしたら直ちにおこなわれるわけではありません。

楽天証券では発送スケジュールを立てて対応しています。毎月1日午前9時～15日午後12時を上期、毎月16日午前9時～月末午後12時までを下期として、上期と下期で発送日が異なるのが特徴です。

上期に注文した場合には月内に発送、下期に注文した場合には翌月の15日までに発送されます。

現物受取の本体消費税相当額

現物受取手数料と発送料に加えて本体消費税相当額がかかります。

本体消費税相当額とは金地金を現物として受け取る際にかかる消費税です。楽天証券で消費寄託をしている場合にはロンドンに地金が保管されているため消費税がかかりません。

しかし、日本で受け取ったときには消費税の負担が求められます。現物受取注文を出した時点での金の小売価格に基づいて10％の消費税を支払わなければなりません。

現物受取手数料と発送料と合わせて、本体消費税相当額が証券口座の残高から引き落とされます。

現物受取の注意点

楽天証券では現物受取注文をするときには以下の3つの注意点があります。金現物取引を始める時点から留意しておいた方が良いポイントなので確認しておきましょう。

変更やキャンセルができない

楽天証券のサイトから現物受取注文を出したら、内容の変更もキャンセルもできないので注意が必要です。

500gを注文したけれど100gに減らしたくなった、やはり保管が大変だから受け取りたくなくなったというときに対応してもらうことはできません。

マネーブリッジでは手数料の支払いができない

また、金現物取引ではマネーブリッジによって支払いができますが、現物受取注文の手数料は自動入金されません。

注文を出すときまでに手動で資金を証券口座に移しておく必要があります。

100g以上の金を保有していなければ注文できない

楽天証券では1グラムから純金積立ができます。しかし、現物受取が可能な最低数量は100グラムです。

毎月1グラムずつ買っていたら100か月、つまり8年4か月も経たないと現物を手に入れられないので注意が必要です。

スポット取引ならすぐに希望の重量の金を購入できるので、数量が不足しているときに買い付けて100グラム以上にしましょう。

まとめ

楽天証券ではスポット取引と純金積立による金投資ができます。

現物を手に入れるには注文や受取の手間がかかり、消費税相当額の支払いが必要になるので注意しましょう。

金現物取引の手数料を総じて見るとかなり安くてお得に利用できるのが楽天証券の特徴です。

楽天会員なら口座開設もしやすく、楽天銀行を使っているなら便利なマネーブリッジも利用できます。楽天ユーザーが金現物取引を始めるときには楽天証券がおすすめです。