2022/08/19

SBI証券とは

SBI証券とは

SBI証券とはSBIホールディングスのインターネット証券を担うグループ会社です。

インターネットで気軽に利用できる投資商品を広く揃えていて、投資信託やFX、商品先物やCFD取引などで投資できます。

金・銀・プラチナにも対応していて、金投資でもよく注目されている証券会社です。

SBI証券の金現物取引の基本的な特徴やおすすめのポイントを紹介するので、金投資に利用する業者選びにご活用ください。

SBI証券の特徴

SBI証券の特徴

SBI証券の金現物取引は少額投資も高額投資もできるのが特徴です。

基本的な特徴を見てみると投資しやすさを重視したサービスだとわかります。

最低購入金額¥1,000
最大購入金額¥100,000,000
最低購入グラム数1g
最大購入グラム数10,000g
手数料購入代金×1.65%
保管料¥0
年会費¥0

SBI証券では基本的に金現物を購入したときに、利用者に現物を送りません。

利用者が購入した金地金をSBI証券が保管するのを前提にしているのが特徴です。保管料も無料なので気軽に金現物取引を始めたい人に向いています。

おすすめポイント

SBI証券での金現物取引にはどのような魅力があるのでしょうか。

SBI証券で現物による金投資をする魅力を5つのポイントにまとめたので参考にしてください。

GBIのプラットフォームを利用

GBIのプラットフォームを利用

SBI証券ではGBIの貴金属取引プラットフォームを利用しているのでおすすめです。

GBIとはGold Bullion International社で、金やプラチナなどの貴金属の取引を安全・安心しておこなうためのサービスを提供しています。

イギリス王立造幣局の認める企業で、メリルリンチやUBSなどの金融機関でもGBIのプラットフォームを導入しています。

ポイント

GBIは貴金属の保管や定期監査、保険の加入を徹底しているので信頼性があります。

世界的に認められている大企業と提携して金現物取引のサービスを提供しているため、SBI証券の金投資は安心です。

現物購入手数料が低水準

SBI証券では金現物の購入手数料が低いのがメリットです。

購入金額に対して1.5%の手数料と消費税がかかりますが、合計しても1.65%しかかかりません。10万円の金を購入したときに負担するのは1,650円だけです。

ポイント

日本の金現物取引では最低水準の手数料なのでSBI証券はおすすめです。

手数料を抑えられるのはネット証券会社としてコストを削減できているからに他なりません。

売却時には手数料が一切かからず、年会費や金の保管手数料も無料になっているお得な証券会社です。

取引手数料の1%をポイントで還元

取引手数料の1%をポイントで還元

SBI証券では金・銀・プラチナの取引手数料に対して1.0%相当のポイント還元を得られるのでおすすめです。

ポイント

SBI証券でスポット取引をしたときにも、積立をしたときにも、購入手数料に対して1.0%のポイントを獲得できます。

ポイントはSBIの独自ポイントではなく、Tポイント、Ponta、dポイントなどから選ぶことが可能です。普段から使用しているポイントを手に入れればお得なポイ活ができます。

月間の合計手数料に対してポイントが還元されるので、金を買い付ける度に還元されるよりも端数を切り捨てられてしまうことが少ないのもメリットです。

特定保管による管理で安全

特定保管による管理で安全

SBI証券では購入した金を保管してもらえます。SBI証券はGBIとの提携によって特定保管による分別管理をしているのが魅力です。

特定保管は混蔵寄託とも呼ばれている保管方法で、購入した金が金庫で厳重管理されます。

ポイント

特定保管の場合には購入者が金の所有権を持つのが特徴です。所有権を持たない消費寄託とは違って、現物資産を確実に確保できるので高い安全性があります。

日本の金現物取引では消費寄託にしか対応していないケースもよくあるので、特定保管をしているのはSBI証券で金現物取引をするメリットです。

1kg単位で現物転換が可能

SBI証券では保管料無料で金を厳重管理してもらうことができますが、希望すれば現物転換もできます。

ポイント

1kg単位での申し込みが可能で、金が保管されているニューヨークからFedexで送ってもらうことが可能です。

金の現物転換では1kg単位での申し込みができます。配送費や消費税の負担が必要になりますが、手配はすべてSBI証券がおこなってくれるので簡単です。

引き出して金を手元に置きたいと思ったときにも手数料負担だけで対応してもらえるのはSBI証券の魅力的なポイントです。

取引の流れ

SBI証券では金・プラチナ取引口座を開設してから取引をする必要があります。

金現物取引をするまでにおこなわなければならない手続きについて、順を追って確認していきましょう。

  • STEP1
    証券総合口座へ入金
    SBI証券で取引をするにはまず証券総合口座を開設して入金する必要があります。SBI証券の口座開設は公式サイトのお申し込みフォームからおこなえます。証券総合口座へ入金氏名や職業などに加えて、投資経験等に関する質問に回答することが必要です。
    ポイント

    申し込みの際に金・プラチナ取引を希望すると、総合証券口座と金・プラチナ取引口座を同時に開設できます。

    口座開設が完了したら入金しましょう。ログインして「入出金・振替」をクリックすると証券総合口座への入金手続きができます。

    銀行振込や提携先のネット銀行からの振込サービスなどを利用可能です。

    また、SBI証券NEOBANKの口座がある場合には自動スィープサービスを申し込んで、自動的にNEOBANKの口座から入金する仕組みにすることもできます。
  • STEP2
    金・プラチナ取引口座へ入金
    SBI証券の証券総合口座は金・プラチナ取引口座と紐づけられていますが、金やプラチナの取引をするには口座に資金を移す必要があります。

    証券総合口座にログインして「入出金・振替」にアクセスし、「振替指示」の項目から手続きをすれば取引を開始できます。金・プラチナ取引口座へ入金振替元は証券総合口座、振替先は金・プラチナ取引口座です。入金したい金額と取引パスワードを入力すればすぐに手続きが進みます。
  • STEP3
    金の取引
    金・プラチナ取引口座への入金が終わったら、ログインすると簡単に金の取引ができます。

    金のスポット取引ではメニューから「スポット取引」を選んで、金の買付価格を確認して「スポット買付」を選択します。

    すると注文内容の詳細が表示されるので、商品として「金」、取引として「買付」を選びましょう。

    金額指定又はグラム指定で希望数量を入力すると、価格の問い合わせがリアルタイムでできます。注文内容を確認して「注文発注」をクリックすると取引完了です。

買付

SBI証券での金の買付について詳細をまとめました。

買付単位や買付上限に比較的自由があることがわかります。

金の買付は金額指定もグラム指定も可能で、スポット購入にも純金積立にも対応しています。

買付単位

金額・グラム指定が可能

金額指定:1000円以上1000円単位
グラム指定:
「金」・・・1グラム以上1グラム単位

買付上限

1注文当たり

金額指定:1億円
グラム指定:
「金」・・・10,000g

売却

SBI証券の金の売却についても買付の場合とほぼ条件が同じです。売却単位は小さく、売付上限は高めなので売りやすくなっています。

売付単位

金額・グラム指定が可能

金額指定:1000円以上1000円単位
グラム指定:
「金」・・・1グラム以上1グラム単位

売付上限

1注文当たり

金額指定:1億円
グラム指定:
「金」・・・10,000g

保管および信託保全

SBI証券では金現物取引をしたときに金の現物をまず保管してもらう仕組みになっています。

特定保管なので金を購入した時点で利用者に金の所有権が移りますが、手元に置くには現物転換の手続きが必要です。

基本的にはSBI証券で金現物取引をしたときには保管を依頼することになります。保管の安全性について最大限の配慮をしているのがSBI証券が選ばれている理由です。

信託保全のある安全な保管

SBI証券の金地金の保管はニューヨークでおこなわれています。Brinksの金庫に保管されているので盗難リスクが低いのが魅力です。

Brinksの金庫

また、SBI証券ではGBIとの提携によって分別管理を実現しています。購入した金はSBI証券の資産ともGBIの資産とも切り離されて保管されている形にして信託保全をしています。

ポイント

もしSBI証券やGBIが経営破綻を起こしたとしても、どちらの企業の資産からも金地金が切り離されているので失われることは決してありません。

定期監査の実施

保管先の信頼性を担保するために、SBI証券ではGBIと提携して定期監査を実施しています。

年に2回の監査法人による現地チェックをして、金が安全に保管されていることを保証しているのが特徴です。

口座残高の分別管理

SBI証券における信託保全は金の現物だけではありません。

金現物取引をするのに必要な金・プラチナ取引口座に振り替えた現金残高についても分別管理されているので安心です。

ポイント

SBI証券が仮に倒産したとしても、口座残高も金も失われることはありません。

口座残高の分別管理と合わせて、SBI証券は日本投資者保護基金に加入しています。基本的に分別管理をしていれば預けた資産が失われることはありません。

しかし、預け先の信託銀行とSBI証券が同時に破綻すると資産がなくなるリスクがあります。

SBI証券ではこのような万が一の事態にも、保護基金によって1,000万円までは補償される安全性の高い体制を整備しています。

現物転換請求のサービスと注意点

SBI証券では金を預けたままにして運用することもできますが、現物転換請求をすれば金地金を送付してもらえます。

ただ、SBI証券で金現物を引き出すのは注意点が多いので気を付けましょう。

注意点

  • 消費税を負担しなければならない
  • ニューヨークからの配送費がかかる
  • 金曜日の15時~月曜日の10時しか申し込めない
  • 金現物の現物転換は1kgしか依頼できない

SBI証券の現物転換請求をしたときには消費税の支払いが必要です。

海外に保管し続けている限りは消費税がかかりませんが、日本で現物を受け取ると消費税相当額をFedexを通して支払うことになります。

Fedex

また、Fedexによる保管場所からの配送費も必要になります。近年では税関でトラブルがあって輸入できないトラブルが多発していますが、もし輸入できなかったときにも配送費は支払わなければなりません。

SBI証券では金曜日の15時~月曜日の10時のみ現物転換請求を受け付けています。月曜日10時~金曜日15時は注文を出せません。

金の現物を引き出すときには請求申し込み時点の金価格や為替レートが適用されるため、手数料が安いタイミングに依頼するのは難しいでしょう。

注意

申し込んだ後に変更やキャンセルに対応しているのはSBI証券の優れているところですが、月曜日の10時を過ぎるとキャンセルもできなくなるので注意が必要です。

金現物の現物転換は1kgしか依頼できないのも気を付けた方が良い点です。1kg未満の金を保有していない場合には現物転換請求はできません。

また、2kg以上ある場合にも1回の申込で送ってもらえるのは1kgまでです。10kgの金地金を送ってもらいたい場合には10回申し込まなければなりません。

手間も配送料も高くなってしまうため、金の現物をたくさん手に入れたい方にはあまり向いていません。

まとめ

まとめ

SBI証券は金現物による投資をスポット取引と積立によって進められます。

ニューヨークにある貴金属取引で世界的信頼を受けているGBIのプラットフォームを利用していて、安全性の高い取引をおこなえるのが魅力です。

金の特定保管をしてくれるため、金を手元に保管する負担がありません。保管料も無料で気軽に金現物取引による金投資ができます。

信託保全と分別管理を徹底しているため、資産の不安を抱くことなく運用できるのもSBI証券のメリットです。

SBI証券ならよく利用されているポイントを選んで手数料の1.0%還元も受けられてお得です。ポイ活をしながら金投資をしたいならSBI証券を検討してみましょう。